ウリン樹液、ポリフェノールについて
ウリン材には、ポリフェノールという防虫性に強い成分が含まれている為、腐食に強いのですが、ウッドデッキを施工してしばらく(約2~3ヶ月程)は、雨が降るとこの様に赤黒い液としてポリフェノールの樹液が出てきます。ポリフェノール成分自体には人体に害はありませんのでご安心下さい。
お庭等のウッドデッキでは、さほど問題はありませんが、ガレージデッキなどではお車が汚れてしまう可能性があります事ご了承下さい。
施工直後はポリフェノールの事について多少不快かと思いますが、雨を10回程経験(2~3ヶ月程の期間を目安)すればポリフェノールの成分は完全に出きってしまい、出きってしまった後は、赤黒く汚れることはありませんの、ご安心下さい。
どうしても樹液の汚れが気になるお客様は、お車ですとカバーをかけられるか、汚れ部分をキッチンハイターで取られる事をオススメ致します。
(※キッチンハイターは塩素系の洗剤ですので、匂いに敏感なワンちゃん等が居るお宅ではオススメ出来ません。)
インドネシアは16世紀頃から、オランダとの交易が始まり、19世紀にはオランダの植民地となり、長らくオランダの支配が続きましたが、1945年に太平洋戦争で日本が敗戦した直後に独立宣言をし、国際的に独立国として認められました。
植民地時代に、ウリンは相当量がオランダに運ばれ、数百年経った現在でも、当時のウリンがヨーロッパで使われていると聞いています。
木材の中で比類のない耐久性を持つウリンは、水上家屋や桟橋に欠かせない材料のため、長らく輸出が禁止されてきましたが、インドネシア国内の需要が落ち着き、外資獲得のため、加工品に限り1996年より輸出が解禁され、日本でもウリンが使われるようになりました。
ウッドデッキなどに使われている材木は、ハードウッドと呼ばれる堅い木材を使っています。
その中でも、「最強」と言われているのが「ウリン」です。 ウリンはなんと「100年腐らない木」といわれるほど丈夫で耐久性に優れているため、家庭のウッドデッキはもちろん、公共施設などにも頻繁に使われている材木です。
ウリンは鉄の木!
ウリンはその丈夫さから「鉄の木」「アイアンウッド」とも呼ばれています。
元々、海辺に生息しているため、湿気はもちろん海水にも耐性があります。そのため、海辺や海岸の公共施設、水をテーマにした有名テーマパークやアトラクションに使われています。
さらに、ウリンにはポリフェノールが含まれています。ポリフェノールが雨などでしみ出すと、表面に汚れを作ることがありますが、ポリフェノール自体には防腐・抗菌作用があるため、腐りにくく防虫性にも優れており、シロアリなどにも強いことが特徴です。
この非常に高い耐久性から、過酷な環境で多く使用されています。
他にも、ウリンは色のバラつきが比較的少なく木目が美しい材木です。ウッドデッキ等は非常に美しい仕上がりになります。
ウリンの欠点
非常に耐久性に優れているウリンですが、少々デメリットがあります。
ウリンは「鉄の木」と呼ばれているように、非常に堅くて重い木なので加工が容易ではありません。
木の密度も高く、通常のノコギリではなく丸ノコ等、専用の道具を使う必要があります。プロでも扱いが難しい材木なので、DIYには向いていません。
他にも、アクが出やすく地面や材木周辺を汚す場合があります。
ポリフェノールが多量に含まれていることも、それが滲みだして周辺を汚す原因になります。
価格面においては、ウリンは成長に時間がかかるため、供給が足りず価格が高騰しています。原産地では伐採制限も厳しくなっており、今後入手が難しくなる可能性もあります。
それでもウリンを選ぶ理由
ウリンは、水分に強く、シロアリなどの虫にも強いので、湿気の多い日本で人気があります。
ウリンを、ウッドデッキやフェンスなどの屋外に使った場合、メンテナンスが不要で30年以上も腐ることがないといわれています。
加工には専用の道具が必要ですし、単価が高いため導入にコストがかかります。
しかし、防腐処理や防水加工などをする必要がないため、長い目で見るとコストはそう悪くないといえます。
手をかけずに長期間使用したい場合や、海水や雨にさらされるような過酷な環境で使用する場合などは、ウリンを使用することをおすすめします。