危険なブロック塀を改修しませんか?

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日本が高度成長時代に住宅ブームが起き、多くの住宅地では、プライバシー確保のためにブロック塀が多用されました。

当時は人手不足のため、にわか職人(私もその一人でありました)が積んだ危険なブロック塀が多数存在しており、地震のたびに倒壊する危険性があります。

現在のブロック塀は、耐久年数を大幅に過ぎ鉄筋が腐食したものや、セメントのアルカリが中性化したものなど写真1のように傾いた危険なブロック塀は全国の至る所に存在します。

全国の住宅地では、住宅周りの外構(門や塀)にコンクリートブロックが多く使われておりますが、コンクリートブロックは吸水性が高いため、主原料のセメントはアルカリの中性化が進み強度が下がり、中に入っている鉄筋は腐食して痩せているものや溶けてなくなっているものも多く存在しています。

ブロック塀は、建築基準法の規定はあるが、その規定を理解していない職人が、見よう見まねで積み上げられたブロック塀は、ブロックの個数で全国に100億個以上もあると言われています。

また、コンクリートブロックの耐久年数は30年前後(表1)といわれているが、日本が住宅ブームとなった高度成長時代のブロック塀の多くは、その耐久年数を大きく過ぎております。

いつ起きてもおかしくない東海地震、東南海地震の対策は待ったなしの問題であります。世界のマグニチュード6.0以上の地震の約22%は、我々の住む日本で起きており、地震の度にブロック塀の倒壊による死亡事故が報告されている現状があるため、地震に強い塀作りが求められている。

行政もコンクリートブロックのメーカーも、ブロック塀に期待する耐久年数(P2表)は、10㎝ブロックで約20年、15㎝ブロックでも約30年といわれており、セメントのアルカリの中性化が問題であります。経年劣化したブロック塀が数多く存在し危険性が指摘されており、また耐震化も求められております。

全国の戸建て住宅のストックは、約2500万戸以上(表2)もあり、日本が高度成長時代に建てられたものが多く、その住宅の外周部はプライバシー確保のため目隠しを目的として、ブロック塀で囲われているのが現状であります。

表2.専用住宅の建築構造別総数(戸)

過去に建てられた一戸建ての住宅2500万戸のうち、緊急に改修を要するブロック塀が1%あると想定すると25万戸という膨大な数になる。

実際には10%以上(250万戸)のブロック塀が危険と言われていることを考慮すると莫大な数字になり、行政として大阪北部地震を機会にその取り組みが始まったばかりです。

日本にコンクリートブロックが入ってくる前は、下の写真2のように壁の厚さが3センチ高さ0.3m×幅1.8mの薄いコンクリート板を、H型柱の溝に差し込む万年塀が一般的でありました。

この万年塀の特徴は、壁の一部が傷んだら差し替える事ができるが、壁材の1枚当たりの重量は35~40㎏と重いため差し替え自体大変な作業となります。また柱に応力が集中するため大きな基礎を必要としており、地震時に不安があるが、この万年塀も今後の商品開発のヒントになると思われます。

また、ブロック塀の高さが1.2m以上の場合は3.4mごとに40cmも出っ張る控え壁(写真3.控え壁付きブロック塀)が必要(建築基準法施工令62条の8の五)となるが、その条件を満たしていない住宅は非常に多くあります。

 

この控え壁は狭小地においては、建築確認の検査時は付けておくが、検査後は法を無視して控え壁は撤去して、存在しない所も多くあり問題であります。

私はブロック塀に関わって50年以上になりますが、建築基準法や建築学会の規準を満足させる施工を見たことはほとんどありません。私自身も建築基準法や学会規準を守ろうと正しい見積もりをすると同業他社との価格競争に負けることが多々あり苦慮しているところであります。


ブロック塀は、この写真のように鉄筋が入っていないのも問題ですがアルカリの中性化も大問題であります。

それではセメントのアルカリ中性化とはどんなものでしょうか?

ブロック塀の笠木ですが少し中性化が見られますが・・


このようにセメントの部分は溶けて中の砂や砂利が表面に現れています!


このブロックの角は丸くなりセメントの中性化が顕著に表れています。


雨水が流れ落ちるところでは、鉄部も錆びておりブロック塀の表面はかなり溶けております。

これは道路の一部ですが、ここも洗い出し状態です!日本の至る所でセメントの中性化が進んでおり、日本のインフラ劣化を危惧しております。

ブロック塀の耐久年数は?

コンクリートブロック塀の耐久年数は、10cmブロック26年、15cmブロックで31年前後といわれています。

それは、コンクリート(セメント)のアルカリが、大気中の二酸化炭素等で中性化して劣化するからなのです。セメントの強アルカリのコンクリートの中では、鉄筋は錆びることはありませんが、アルカリの中性化したブロック塀の中では錆てしまいます。

経年劣化ひび割れで、お宅のブロック塀の鉄筋は錆びたり腐ったりしているかも知れません!ブロック塀のあるお宅では、チェックをしてみてください。
時代は変わり、ブロック塀の代用品はたくさんあります。

この記事を見たのがチャンスです。お宅のブロック塀の見直しをしませんか?

※これらの記事は私が行政への提言の一部を載せております。