究極の庭じまい
家を建てて50年が過ぎる住宅です。
ご子息とご一緒に住まれるために、二世帯住宅へリフォームされていました。老後のために草抜きや選定などが不要な庭にしたいとご相談がありました。
作業工程
リフォーム工事を機会に、植木や庭石など全てを処分したいと・・・
玄関側の樹も50年が経つと大きくなり、樋に枝がかかり樋掃除も危険なのですべての樹を伐採・伐根することになりました。
この場所は建物の北側なので、ガス・水道・汚水・雨水パイプが所狭しと入っている可能性があり注意が必要です
お庭には植木や畑や花壇も要らないが、洗濯干し場は屋根付きでほしいとご要望でした。部屋からテラスへ降り易く、洗濯が干せる場所をお望みでした
テラスを造るために下地のブロック積みを始めました
丁寧な仕事をしてくれる巧君です。彼のおじいちゃん・お父さんの代から53年間3代に亘り私の仕事をしてくれています。
最近の住宅には基礎に換気口はありませんが、昔の住宅には当然のようにあります。
ここは、しっかりと空気が抜けるところを確保しています。
テラス柱の部分は、箱抜きをして準備しております。
テラスの下地のコンクリートが打てました。これで柱を建てるのが楽になります。
テラス屋根は、少し大きめで竿掛けもご用意いたしました。
部屋から降りる段差も少なく雨が降っても安心して出かけられると喜んで頂けました。
いよいよ庭木の伐採が始まりました。
私のもとで何回も庭じまいを経験している職人さん達は、手際よく作業を進めています。
最初は全ての樹を伐採して欲しいとご要望でしたが、伐採が進むとお向かいの窓との関係で目隠しが必要となり、キンモクセイとネズミモチは残して枝抜きすることになりました。
お隣のユズリハは借景させていただきました。
元々あった芝生も重機で撤去します。
庭全体の排水勾配を考えて整地をしてゆきます。
究極の「庭じまいは」こうして完成しました。
建物北側の庭木も全て伐採と伐根をご希望でした。
北側も樹木を植えて50年が経つと、樹は大きく成長して屋根より高く伸びていて樋に枝がかかり枯葉が詰まります。建物を守ることを優先して、全て樹を処分することになりました。
ゴンドラに乗って伐採します。
建物を長持ちさせるには、屋根(樋)よりも上に伸びる樹は伐採することをお勧め致します。
枝切を終えると、この木を処分するにはもったいないと、私の直感が働きました!
近くの幼稚園に連絡を取り、子ども達が遊べる遊具になりそうですが、使いませんかと連絡しますと二つ返事で下さいとの事でした。
これなら、子ども達が喜んでくれると思い早速「豊中あけぼのこども園」へ直行して荷下ろしです。
園に到着すると園児と先生が10人ほどが円陣を組んで待っていてくれました!
クレーンが動き出すと園児たちから歓声が上がりました!
この笑顔と歓声は何物にも代えがたい喜びでした。
現場へ戻り、再び残りの伐採と伐根作業です。
伐採と伐根が終わりましたら樋の掃除です。
たくさんの落ち葉が樋に詰まっていましたので、丁寧に落ち葉を取り除き清掃致しました。
【ビフォー】
このようにして1週間で「究極の庭じまい」が終わりました。
【アフター】
生活しながらの庭じまいは大変でしたが、無事に作業が進み完成の姿を見ることができました。重機の搬入には苦労しましたが、何とか宅地内に重機が入れたことで工期を短縮できました。奥様には洗濯物の干場ではご面倒をおかけいたしましたが、A様がお考えの庭じまいができて喜んで頂きました。 ありがとうございました。
株式会社スマートガーデン 工事部 斎藤 栄三