スマートガーデンの偏芯基礎工法が条件のリクシルカーポートSCの施工

お客様のY様はIT関係の技術者でした。ネット検索で「危険なカーポート」「カーポートの事故例」「カーポートの基礎」を調べると、当社の偏芯基礎が隣地境界線ギリギリで「かぶり厚ゼロ」が可能とあり、風の強い地域なので安全性を考えて複数社へ「スマート工法」で見積依頼をされたが、回答された会社はなかったそうです。

Y様は、近隣の方々へカーポートの風害で迷惑をかけたくないという思いで「スマート工法」で「リクシルカーポートSC」を建てたいと熱心なご相談がありました。

そこでカーポート工事では職人さんが150名も在籍する日本一と評価される会社の専務に協力要請をしますと、OKが出ました。偏芯基礎の工事は難しいとの事だったので、偏芯基礎工事については大阪から職人さんを連れて行くことで請負が成立しました。

商品の手配から、車・ホテル・建資材・職人さんの日程調整の他に、天気予報とにらめっこ。ご相談があった時の施工日の天気予報は曇り予報でしたが、日が迫ると雨の予報に変わり、おまけに台風が3個同時に発生するという最悪の状態でしたが、私は今まで雨予報でも、ほとんどが晴れるという「晴れ男」です。そんな話のメールのやり取りで、Y様も「晴れ男」と言われているようなので「W晴れ男」がいれば鬼に金棒とばかりに進めていると、台風の影響で新潟や熊本では線状降水帯が発生して洪水になり大きな被害がでている。施工日が迫ってくると初日が曇りから晴れに変わり、次の日も曇りから晴れに変わるという、まるで神風が吹いているような天気予報となりました。

出発当日の朝は、2時半の起床、3時半朝食、5時出発というスケジュールでした。名神高速道路は通行止めや交通規制が多く、到着時間が読みづらい中の片道600kmの移動でした。途中は食事や買い物をしたり富士山の景色を眺めたりと楽しみながらの600kmでした。余裕をもってY様宅へ到着し、ご挨拶をしますと、メールと電話だけでしたが、初めて見るご主人様は優しいお人柄がにじみ出ていました。

作業工程

施工場所は東京湾を埋め立てた場所で地盤が悪いと想定し施工初日は、まずはN値測定から始めました。N値は4以上もあったので一安心です。

スマートガーデンでは、N値が4でも基礎の大きさは450×450×550を標準としております。一般的なカーポートの2.5倍の大きさです。

柱の位置が決まりますと、カッター切りから作業開始です。

基礎の掘削をしていると、水道管が図面とは違う位置で配管されていました!!そんなことも あろうかと想定して柔軟な保護カバーを用意してありました。

水道管はPP管(ポリプロピレン樹脂管)なので、直接コンクリートの打ち込みでもよいと水道局から言われておりましたが、将来のことを考慮して「さや管:保護管」でカバーしました。

道路より奥側の基礎は障害物もなく450×450×550の掘削は完了です。ホームセンターなどの基礎と比較すると2.5倍くらいの大きさです。掘削する道具が違いますので四角く正確に掘れています。

偏芯基礎の要のジオグリットの巻きつけです。

鋼管パイプの打ち込みです。パイプ天端には保護金具が必要です。パイプはZAM(亜鉛・アルミニウム・マグネシウムの合金メッキ)は、打ち込みでパイプが傷がついても、自ら傷を修復する機能を持った、日新製鋼が世界で初めて開発に成功した高耐食性の鋼管パイプです。

その鋼管パイプに充填するグラウト材です。パイプ中央にある鉄筋を長期にわたり保護し強度を得るためのグラウト材は、珪砂・セメントなど必要なものを全て含んでいるため、水を750CCを入れて撹拌するだけです。

ZAM鋼管パイプにグラウト材を充填しますと、かんざし筋の穴と上部から漏れていきますが、すべて使い切りますと漏れたグラウト材はパイプの下部を補強します。

ジオグリットを巻き付けた柱を垂直にセットします。

コンクリートの打設は「バイブレータ」を使って密実に充填します。

リクシルカーポートSCの柱が建ちました。

サポート柱の足元のフネも取り付けました。これで1日目の作業は終わりました。明日からは本体の施工にかかります。

さぁ いよいよ本体の施工に入ります。まずは梁の取り付けです。

2本目の梁を取り付けました。

リクシルカーポートSCはアルミの天井ですが、クリエモカというオシャレな屋根材です。二人の職人さんは、息がぴったりのベテラン同志です。

ベテランの職人さんたちは、手際良く作業が進んでいます

今までの屋根材のポリカーボネートではなく、アルミの屋根材は高級感があります。

樋には「ごみ除けネット」を取り付けています。

高級感は見えない所にも・・

これが今までの照明器具とは違うLEDのシームレスライトです。夜の景色が楽しみです。

屋根材は、最後の1枚を取り付けるのみになりました。

サポート柱の金具用の穴を開けています。

リクシルカーポートSCの人気はこんな小さなところにもありました。

1か月前では雨の予報が施工当日は快晴でした!!
夜の写真を撮り終えると雨が降り始めるという晴れ男が晴れ男に依頼した結果の天気でした。

Y様ご家族も大満足のリクシルカーポートSCの完成でした。

職人さんも一緒に記念撮影です。

夜の景色もY様のこだわりが光っていました!

夜の訪問にはサプライズがありました!!
うれしい花束の贈呈式です!

職人さんにも記念の品物が贈られて感動の連続でした。

ホテルに戻り花束の写真を撮りました。
奥様が描かれたメッセージカードが素晴らしく、私の服装まで忠実に描かれていました。

施工途中にはうれしい大きな出来ごとがあり、私の人生が変わりそうな予感がしています。
Y様から こんなに素晴らしいご縁を頂きまして、誠にありがとうございました。

スマートガーデン工事部 斎藤栄三

その他の施工事例