今後の庭のあり方も提案する「庭じまい」
「庭じまい」とは庭木を伐採して処分するだけでなく、今後の庭のあり方も提案する必要があります。
今回のご提案では、たくさんあった庭木は「ユズと小さなヒイラギ」だけを残し庭園灯を移設して人工芝を張り、水やりや庭の管理はほとんど不要という内容のご提案でした。
作業工程
高齢になると飛び石を渡るだけでも危険が伴いますので、沓脱石以外の飛び石は全て撤去することにしました。
四季折々に花や新緑を楽しめる庭ですが、高齢になると樹木の水やりや管理が大変です。夏には蚊と闘いながらの水やりや草引きがあります。そんな苦労からの解放はスマートガーデンがお手伝い致します
ケープマーガレットが一輪咲いていますが、ごめんなさいと心を鬼にして撤去致しました
サルスベリやジューンベリーは樹形が良いので残しましょうか提案しましたが、やはりすべてを処分したいとご希望されました。しかしすべてを処分するには忍びないので、何か思い出になるものを残しましょうと提案しましたら、ユズと小さなヒイラギを残すことになりました。
ユズは花を楽しめて実も楽しめる常緑樹なので残す事になりました! ユズの近くにあった庭園灯は1mほど動かすとユズの存在を強調できるうえに防犯上も良いの、移設することになりました。
この庭の樹木たちは、家族の方々を永きに亘り楽しませてくれましたが、今となってはお荷物になっていましたので、どんどん伐採をしていきます。
植木を知り尽くした職人さん達です。私のもとでたくさんの「庭じまい」をしてくれた方々です。手際よく作業は進んでいます。
ハナミズキの根元には庭園灯や引っ込みポールからの配線がありますので、注意が必要です。
その他自動潅水の配管もありそうです。
「庭じまい」では経験のいる作業が続きます。
切った樹木の幹は幼稚園・保育園に寄付をして遊具として活用される予定です。
伐採したレイランディも保育園・幼稚園へ寄付をして遊具の一部として有効活用される予定です
このレイランディは、四方に枝があり「登り棒」として使えますの寄付のコーナーへ。
苦労しながらの作業ですが、やっと伐採ができました。
一般の方には分からないと思いますが、チェンソーが上手な切り口をしています。
根っ子を掘り起こしには、一苦労です。
どんどん伐採は進んでいきます。
樹木の根を掘り起こすと、地中には電線や排水管・給水管・ガス管などが所狭しと入っています。
庭園灯の移設は1mほどですが配管の経路が分からずに、苦労しながらの作業でしたが無事に移設完了しました。
伐採・伐根が終わったころには、陽は傾いていました。
飛び石やレイランディの幹は幼稚園・保育園に寄付を考えております。このレンガも同じく寄付することになりました
捨てればゴミですが、活かせば資源です。SDGsの実証です。処分費と配達運賃・搬入経費を天秤にかければ処分したいところではありますが、再利用できるものは利用して、カーボンニュートラルを実現するには、こんな小さな取り組でも必要になってきます。
伐採・伐根が終わった、お庭の景色です。
ユズと庭園灯は残すとこのような景色になりました。
いよいよ人工芝の工事が始まります。人工芝の施工では、地盤の転圧が大事な作業の一つになります。
丁寧に丁寧に転圧していきます。
低いところは真砂土を足していきます。
転圧は完了いたしました!
人工芝の下地として防草シートを張っていきます。
直線の少ない現場は苦労の連続です。
人工芝は経験が必要です!このように直線が少い作業は苦労の連続でした。
人工芝は芽の方向(流れ)を考えて施工する必要があり、大変な作業でした!
特に石の周りは、難しい作業なので一苦労でした!
人工芝を張り終えた頃には庭園灯が灯っていました。
とてもきれいに施工ができました。
ユズを1本だけですが残して、庭園灯を1mほど移設するとこんな景色になりました。
お客様からは大変喜ばれて、仕事冥利に尽きる「庭じまい」でした。
これで、今年の夏は蚊が少なく、水やりの必要もなく の~んびりと過ごしていただけることと存じます。
ありがとうございました。
株式会社スマートガーデン 工事部 斎藤 栄三